ごあいさつ

1976年以来、大阪西田辺の育徳園で「ダウン症児のための幼児教室」を営んできましたが、この度、母体である公益財団法人大阪特別支援教育振興会の解散に伴い、教室を閉じることとなりました。

44年の歴史ある教室を閉じるのは、大変残念なことです。

ダウン症の子どもの健やかな成長発達を願い教室を開設し営んできた、多方面に渡る歴代の先生方に敬意を表します。
ダウン症児のための幼児教室には、ダウン症児の発達に応じた手作り教材が多数あります。

歴代の先生方がダウン症児の発達に真摯に向かい合い、試行錯誤されてきた結果であり、幼児教室の財産です。

また、多くの親子に関わってきた知識経験の蓄積は幼児教室の見えない財産であると自負しています。

これらの歴史を絶やすことなくダウン症の方及びご家族への支援を続けていきたい思いで、この「ダウン症研究所」を立ち上げることとしました。

幼児教室を修了した多くの親子にとって、この地にダウン症の方を支援しているところがあり続けることが心の拠り所になると信じ、新たな形でダウン症の方とそのご家族に寄り添っていきたいとスタッフ一同願っています。